2013年5月20日月曜日

星 Star

星 大理石 φ20cm
星は星形を組み合わせたかたちの大理石の抽象彫刻。いつもと同じく、ひとつの大理石から彫りぬいて完成した。

幾何学のかたちは無限の組み合わせがあるので、久保極は作品のアイディアに 困って作品が出来ないということは一度も無い。作家としてこれ以上幸せなことは無いと思う。

さて、この間、フランス在住の友人からきっと気に入るよと進められて一冊の本を読んだ。

たった独りの引き揚げ隊

10歳の少年がひとりで満州から1000キロ歩き通して日本に帰国するというノンフィクション 。コサックの血を引き、ナイフの使い方や馬の乗りかた、食べられる植物や虫除けの方法など数々のサバイバルの方法を身につけ、信じられないぐらいの意志の強さと強烈な自我を持つ彼は、格闘技のサンボで有名なビクトル古賀という人。
この人のことは本を読んではじめて知った。

たったひとりで生きていく彼は実に大陸的。
その姿がとても魅力的だった。

戦争が起きても、何が起きるかわくわくするというビクトルは、18の時単身イタリアへ渡った久保極と共通するところがあるようである。





2013年5月13日月曜日

展覧会のお知らせ ふたつ

風薫る5月、グループ展ですがふたつ展覧会があります。

第1回総社芸術祭参加企画 「赤と黒」
野外美術展
ー井山宝福寺にてー
 2013年5月19日(日)〜 5月26日(日)
会場 井山宝福寺境内(総社市井尻野)

May-Untitled
 2013年5月21日(火)〜5月26日(日)
ギャラリー勇斎
11:00〜18:00 最終日 16:00まで
 奈良市西寺林町22
Tel/Fax 0742-31-1674


お近くへお越しの際は、是非、久保極の彫刻を 見にいらしてください。

2013年4月13日土曜日

彫刻家の仕事場

久保極がイタリアへ18歳の時渡り、彫刻家を志すようになってから40年近く経過した。それからどんな環境にあってもぎりぎりのところでなんとか彫刻を作ることを続けられている。何のバックも経済的な基盤も持たない久保極がそれだけの長い間、彫刻を作り続けていられるのは奇跡である。

この世に人間の人知を越えたモノが存在するとしたら、そいつは久保極にずっと彫刻を作れる環境と石を与えているのだろう。なぜなら、いままでどんな彫刻家も作れなかった『かたち』を久保極は作る出すことができるから。そしてそんな彫刻がある方が『おもしろい』から。きっとそいつはそう思っているに違いない。

風の方向を読む久保極
風の方向を読む久保極
万成山の頂上から久保極の仕事場を見下ろす
万成山の上から久保極の仕事場を見下ろす
万成石
万成石がある

久保極の仕事場 前から
久保極の仕事場 前から
久保極の万成石の抽象彫刻
久保極の万成石の抽象彫刻
作っている途中の抽象彫刻と久保極
作っている途中の抽象彫刻
コーヒーを挽く久保極
仕事場でコーヒーを挽く久保極


2012年12月13日木曜日

彫刻の制作過程 臍 Navel

大理石のひとつの石から彫りぬいて彫刻が完成するまでを写真に撮ってある。
エッジがきりっと立っているのがイサム・ノグチの亜流の彫刻とは違うところ。久保極ならではのシャープさである。

大理石の抽象彫刻の制作過程
彫刻の制作過程 その1

久保極の大理石の抽象彫刻の制作過程
彫刻の制作過程 その2

彫刻の制作過程 その3

久保極の大理石の抽象彫刻の制作過程
彫刻の制作過程 その4

久保極が作る大理石の抽象彫刻の制作過程
彫刻の制作過程 その5

久保極が作る大理石の抽象彫刻の制作過程
彫刻の制作過程 その6

久保極が作る大理石の抽象彫刻の制作過程
彫刻の制作過程 その7

久保極が作る大理石の抽象彫刻の制作過程
彫刻の制作過程 その8

久保極が作る大理石の抽象彫刻の制作過程
彫刻の制作過程 その9

久保極が作る幾何学的な大理石の抽象彫刻の制作過程
彫刻の制作過程 その10

久保極が作る幾何学的な大理石の抽象彫刻の制作過程
彫刻の制作過程 その11

久保極が作る幾何学的な大理石の抽象彫刻の制作過程
彫刻の制作過程 その12

久保極が作る幾何学的な大理石の抽象彫刻の制作過程
彫刻の制作過程 その13
極限まで彫りぬく久保極の大理石の抽象彫刻
臍 Navel完成

2012年11月13日火曜日

臍 Navel

大理石の抽象彫刻
大理石φ17cm
臍は大理石の抽象彫刻。おへそのように可愛いアクセントがあるからこのタイトルになった。

久保極の彫刻を整理してアルバムにしようと思うのだが 、なかなか先に進まない。
作品は100以上ありどれも同じかたちのものはない。全部違うかたちになるのは,幾何学のかたちの彫刻だからである。幾何学は無限の組み合わせがあるから。そして多分幾何学のかたちを石で作っているのは世界中で久保極だけだと思う。
見る方向を変えると違うかたちに見えるので写真をもうふたつアップしておこう。
大理石の抽象彫刻
左側から
大理石の抽象彫刻
右側から

2012年11月3日土曜日

岡山後楽園にて久保極の抽象彫刻が展示されています

岡山芸術回廊 「つながるけしき」で岡山後楽園久保極の万成石の抽象彫刻が展示されている。

それだけが目立ったり違和感を与えることがなく、もとからそこにあったのかのごとくしっくり周りの風景になじんでいる。後楽園の美しさを壊すことなく。
久保極の作る彫刻の幾何学のかたちは自然界にもとからあるかたち。
素材も太古の昔からある万成石。どこの国の庭園に置いても風景に溶け込むに違いない。
久保極の万成石の抽象彫刻 岡山後楽園にて
森の精 直径45cm
久保極の万成石の抽象彫刻 岡山後楽園にて
つむじ風 40x47x46cm
久保極の万成石の抽象彫刻 岡山後楽園にて
風毬 直径52・5cm
久保極の万成石の抽象彫刻 岡山後楽園にて
岡山後楽園 桜の木のあたり
久保極の万成石の抽象彫刻 岡山後楽園 桜の木のあたり
ねじれた木とリンクする彫刻

2012年10月5日金曜日

異次元空間 Different dimensional space

大理石の抽象彫刻
大理石 27x27x19cm




異次元空間は大理石の抽象彫刻。これももちろんひとつの石から彫りぬいたもの。
著作権は別にいらないと言う久保極ならではの超絶テクニックの彫刻である。

久保極がわりと得意なことに語学がある。イタリア語はもちろんだが中国語も結構こなす。
それでも、やはり毎日の積み重ねが大事なようだ。

家計簿を調べていたら、去年の10月にアマゾンでウンベルト・エーコのイタリア語版のバウドリーノ BAUDOLINOを購入している。これを毎日翻訳しながら転写しているのだがやっと半分過ぎたかというところ。

彫刻も語学も根気が一番大切なようだ。