2020年6月20日土曜日

冠 15×15×12・5cm
冠はトラバーチンの作品。
トラバーチンはチーズみたいな質感が魅力的な石灰質の石である。
建築物で有名なのはローマのコロッセオ。イタリアでは白のトラバーチンをたくさん建築で使っている。

久保極の基本的なスタイルはほとんどイタリアで作られたように思われるが、もともとは飛行機に乗りたくて、高校の時の進路の希望は何と防衛大学だったそうである。

久保極の父、久保晃は画家だったので、さすがに自分の息子が防衛大学に進学するのは、ちょっとと思ったのかはわからないが、ヨーロッパへ行くのはどうかと勧めたらしい。

まあ、物価のことや何かの縁で久保極は高校を卒業した後、横浜から船でナホトカへ渡り、そこから陸路、鉄道でイタリアへ行くことになった。

そして、自分にぴったり合った国と仕事を見つけるに至った。

受験したとしても防衛大学には合格したかも定かではないが、もしもそうなっていたら、まったく違う人生を歩んでいたに違いない。



2020年6月5日金曜日

三連キューブ

三連キューブ 久保極の万成石の彫刻
三連キューブ 22x29x15cm
三連キューブは万成石の作品。全部をお見せできないのが残念ではあるが、そのうちインスタで動画、それからもっと頑張ってYouTubeもするつもりなので、もうしばらくお待ちを。今は人間でいえば後期高齢者の Mac(ほぼ10年選手!!)で色々作業をしているのだが、スマホが入手できる予定、、、、、なので。

さてはて、映画館が再開したので「ジュディ 虹の彼方に」を見てきた。
映画館はマスク着用で入館。入ると席は一つおきに座るようになっている。と、言っても映画を見ていたのは私と久保極とあともう一人男性が来ていただけでしたが。

映画はレネー・ゼルウィガーの演技が殺気迫るほどで本当に素晴らしかった。
「オズの魔法使い」で 天才少女として脚光を浴びたジュディー・ガーランドがホテル代も払えないほど、落ちぶれてしまっているのだが、イギリスへ行きロンドン公演で歌手としての最高のパフォーマンスを見せるというストーリー。
薬で体も精神もボロボロになりながらも舞台に立つと、その輝きを取り戻すところが圧巻。

映画はDVDで見て、途中トイレに行ったり何か食べたり、スマホをいじりながら見るという人も多いのだろうが、映画館ででっかいスクリーンで見るのでは感動がまるで違う。
上等なワインを紙コップで飲むのとガラスのグラスで飲むのとが違うように、中身は同じでも全く違うものになってしまうのだ。

コロナで色々なものが振り分けされていったように、映画を映画館で見る人とDVDで見る人とは振り分けされているのだなと思う。








2020年5月16日土曜日

Focus

久保極の大理石の彫刻  Focus
大理石 17x17x4cm
Focusは一連のレリーフのシリーズのうちの一つである。レリーフのものは素材が大理石もトラバーチンも砂岩もある。

久保極は簡単な図面だけ引いて、あとは、石を削りながら、立体にしていく過程でかたちを作っているらしい。だから、作り終わるまではどういうかたちになるか、作っている本人もわからないそうだ。彫り込んでいくうちに、かたちの変化を思いつき、発展させていくらしい。幾何学のかたちを作っているので石の彫刻でそれを製作するのが可能だそうだ。

数学も幾何学も全く興味もない当方にとっては、何のことかさっぱり聞いてもわからない。いや、ほぼ、地球上の99.999999パーセントの人間が理解できないと思う。


ただ、こちらが探しているのは、その99・999999パーセント以外の人間である。
それだけは間違いない。世界中で10人いるかいないかのその人間を見つけることが、私のしていることです。力不足でなかなかではありますが、月に投げ輪をかけて取るようなことを、これからも、諦めることなくするつもり。

2020年4月29日水曜日

Rolling stone

Rolling stone 久保極の万成石の彫刻
Rolling stone 万成石 22x24x21cm
世界中が不透明で灰色の霧に覆われたようになってしまった。

これで18ヶ月後にもコロナウイルスワクチンが出来て強制接種されるようになったらご愛嬌だ。あたり!ピンポンというところかな。

と、これは書いてることがわかる人向けに書いただけです。

さてはて、あんなに楽しみにしていた007の新作も4月公開が11月になってしまった。まあ、ということは11月には映画館で映画が見れるということだろう。

11月には生活は元に戻るだろうけれど、もうコロナの前の生活には絶対戻らない。それだけは確実である。

だから、自粛の中でも、できることは、できるだけ無理してでもやっておいてください。

さてはて、Rolling stone。これは名前の通り、転がすと転がっていく彫刻である。
そして、転がる石には苔はつかない、、、、、、、
久保極の生き方そのものである。

2020年4月18日土曜日

あくび

あくび トラバーチン 13x14x12cm
これも一つの石から彫り抜いたもの。
トラバーチンでここまでエッジが立った彫刻はなかなかないと思う。
久保極だけのテクニックである。

さて、このところのコロナ騒動で空がとても綺麗になった。
夜の星空など、びっくりするぐらい透明で空気も澄んでいる。

この地球で一番不必要な「人類」なんてものが活動を少し停止しただけで、これだけ空が綺麗になるのだ。


あともう少し、人類が少なくなったら、どれだけ地球は美しくなるのだろうか。
たとえ、「爬虫類人類」でなくても、人類削減を考えても仕方ないなあと思う今日この頃である。

2020年4月4日土曜日

つむじ風

つむじ風
つむじ風 万成石 40x40x47cm
つむじ風のバックは万成山。ここで御影石が取れる。

久しぶりに、とてもめんどくさい本「ブラック・スワン」を読んだ。
私の脳みその許容量をはるかに超えていたので、読了した夜はむちゃくちゃ変な夢を見た。

今、世界で起こっていることはまさに「ブラック・スワン」。想定外の出来事。

そしてなんとなく、このレバノン人のナシーム・ニコラス・タレブみたいな人が
久保極の幾何学のかたちを理解できるのだなと思った。
未だに久保極の彫刻を理解できる人は、一人も現れていない。

幾何学のかたちだから、尽きることなく次から次へと新しいかたちを作ることができる。それも、石で。

そのことが根本的に理解できる人。そういう人といつか巡り合えるまで、世界で何があっても久保極は彫刻を作り続ける。

小さな島国の地方都市に住む彫刻家と、世界の頂点に立つ哲学者とは何億光年も遠く離れているがいつかはクロスすることもあるだろう。

そのことが楽しみである。

2020年3月17日火曜日

雪花

雪花 久保極の大理石の彫刻
雪花 大理石 12x12x14cm
3月や4月に急に寒くなって、雪が降ったりすることもあるようだが、この大理石の作品も雪をイメージしたらしい。

さてはて、先行き不透明な世界になってきた。今までが、ただ単に平和すぎて恵まれすぎていたのかもしれない。

朝起きて、水道の蛇口をひねれば水が出る。コーヒーを入れるためにお湯を沸かす。すぐ火がつく。海を越えた遠い国から運ばれてきたコーヒーを挽いてコーヒーを入れる。
体に合ったサイズの軽くて暖かい服を着る。海外の友達にメールで文章を送る。車に乗って歩かずに移動する。

今では、ごく当たり前と思われていたことが、50年ほど前はありえなかったことだ。

 もしかして、そんな世界がついに壊れる時がやってきたのかもしれない。

それでも、芸術家はいつもと同じように生活するだけである。
久保極は芸術家だから、読書する。音楽を聴く。映画を見る。
芸術家と名乗っていて、この3つをしない人は、多分、芸術家と世間で言われていても本当は違う職業の人であろう。芸人とか実業家とかあるいは詐欺師とか。

そして、どんなに支配する側が囲い込もうとしても、隙間をくぐり抜けるのが芸術家なんだと思う。これは私が決めたのではなくて、長い長い歴史が決めたことである。