2024年4月29日月曜日

結晶 久保極が初めて日本を脱出した日について



結晶 久保極の大理石の彫刻
結晶 大理石
 
 50年前の4月17日、久保極は横浜から船で日本を
脱出しました。18歳でした。
その日が生涯で最良の日だったのでしょう。
耳にタコができるぐらいその話を聞いたので。
当時はソ連と言われていたロシアに到着して、
そこから鉄道でイタリアを目指しました。

何をするかはなーんも決めていなかったそうです。
「美術でもしたら良いとお父さんは思ってたんとちゃうん?」
と久保父は画家なのでそう聞いたら、
「何も親父は考えていなかった」
との答え。
とりあえず、ペルージャの語学学校へ 入学します。
何で行ったのかは知りませんが、何かの都合で
カラーラの街に足を運びます。
その街を歩いていた時、のみで石を打つ音が聞こえ、
直感でこれが自分のすることだとわかったそうです。

久保極とイタリアの縁は不思議ですが、
久保極と関わってイタリアと縁ができた人も
多数いてそれも本当に不思議です。
一番良かったのは久保極の高校の先生ではないでしょうか。
なんせ新婚旅行でイタリアへ行き、久保極が
案内と通訳をしたので。

いまだに一番不思議に思うのは
どこにも所属せず、賞とも一切無縁で
権威や肩書きが大嫌いな久保極が
いつまでも彫刻家としてやっていけることです。
これは今の世界では奇跡です。
 
そして、その作品は幾何学の世界。
唯一無二で幾何学の法則に基づき
石で3次元の世界を作り出す。
たまーに、あれ、これ久保極のコピーかな?
と思う彫刻を見ることもありますが、
それは幾何学から作り出していないので
それだけで終わってしまいます。
久保極の場合は幾何学から成り立っているので
作品のかたち は無限大です。
今では200以上、違うかたち、素材の
彫刻が存在します。
多分、これは世界でただ一人でしょう。

人智を超えた何かがイタリアへの道筋を作り
それに導かれ、久保極は彫刻を作っている。
だから、どんなことがあろうと
久保極は彫刻を作るのをやめません。
 
結晶 久保極の大理石の彫刻
角度を変えて


10×10×10cm

結晶 久保極の大理石の彫刻
方向を変えると違うかたち

結晶 久保極の大理石の彫刻
久保極だけの幾何学のかたち









 

2024年3月11日月曜日

透視 イタリア時代の彫刻


透視 イタリア時代の久保極の大理石の彫刻
大理石の丸彫りの作品
久保極、20代のイタリア時代の作品である。
大理石の丸彫りで一つの石から彫り抜いたもの。
まさに狂気としか言いようのない彫刻。
 
当時はイタリアの大理石の職人のおじさんたちが
毎日のように見に来ていたそうだ。
どうやって作ったのか、今となっては
わかりようもないです。
 
この当時の作品は、イタリアから持って帰り
今でも友人の倉庫に8個ほど眠ったままである。
来るべき日が来たら展示しようと思っているのだが
その来るべき日がいつまでたっても来ないので
40年近く倉庫に埋もれたままである。
その友人はアル中だし、どうなんのかなあ??
 
久保極の彫刻が理解できる人が
現れるまで、彫刻たちは倉庫でまったりと
今でもまどろんでいる。
彼らは永遠に死なない、、、、、、、
 
透視 イタリア時代の久保極の大理石の彫刻
上から見たところ
 
透視 イタリア時代の久保極の大理石の彫刻
透視 21×21×21cm
 
 



 

2023年12月23日土曜日

明石川沿いの鯉と蟹の彫刻

 

明石川沿いの久保極の彫刻
蟹の彫刻 赤御影石
 
1997年の 久保極の作品が明石川沿いに設置されていて
見に行ったら、流されも移動もされずにあったので 撮影しました。
 
当時この3つを1週間で制作したそうです。
いくら若かったとはいえ、最速の仕事だと思います。
そして、具象彫刻は滅多なことで作らないので
非常に珍しい久保極の彫刻作品です。

明石川沿いの久保極の彫刻
久保極と彫刻

明石川沿いの久保極の彫刻
鯉が二匹

目が可愛い

2023年12月8日金曜日

Quintet

久保極の彫刻 Quintet
Quintet  北木島産御影石

 先日、関西へ行く用事があり、36年前の

作品を撮影する機会が得られた。

36年前は県立尼崎病院前に設置されていたのだが、

病院は移転して新しく県立尼崎総合医療センター と

名称も変わっていた。

巨大な総合病院である。

 

たまたま、今年の夏、久保極が仕事で尼崎へ行き

なんでここに自分の作品があるのか!

と驚いたそうである。

作品はきれいに洗われ きちんと設置されていた。

今日び、石の彫刻は危険とか疎まれ

排除されたりすることが多い中ありがたい限りである。

今、見てみると意外に新しく感じられ

いい感じであった。

このねじりは久保極だけの世界です。


久保極の彫刻 Quintet
作品と久保極

久保極の彫刻 Quintet
ギリギリまでエッジを立てている

久保極の彫刻 Quintet
H2m40cm

久保極の彫刻 Quintet
新しく巨大になった医療センター前

2023年11月1日水曜日

流星

 

流星 久保極の大理石の彫刻
流星 大理石 13×14×12cm
 
9月にBMXという自転車競技を見に行って来た。
初めて見たのだが、面白いのなんの!
ジャンプして空中でくるくる回ったり
一体どうやってこんな凄いことが出来るのかと
見ていて目を回しっぱなしだった。
選手たちは失敗しても決してめげない。
3回チャンスがあるので
次回で技を決めればいいのです。
転けたりしてめちゃ痛いのではないかと
思うのだが、次も果敢にトライする。
彼らが目指すのは、もちろん大会で
勝利することだと思うが、
自分の能力の限界まで、肉体を駆使して
辿り着ける地点を目指しているのが
わかるのが感じられて、見ていて熱くなった。

やっていることは違うのだが
久保極が目指すのは彼らと同じで
自分の能力をギリギリまで駆使して
石で幾何学のかたちを作ることだと思う。


流星 久保極の大理石の彫刻
角度を変えて

流星 久保極の大理石の彫刻
上から見たかたち

流星 久保極の大理石の彫刻
一番かたちが分かる角度

流星 久保極の大理石の彫刻
角度を変えると同じ作品とは思えない

2023年9月5日火曜日

万成石50の表現 杜の街プラザにて

 

久保極の万成石の彫刻
久保極の作品 気分爽快

 

杜の街プラザでの万成石50の表現始まっています。 

2階の細長い会場です。

 

場所が変わるとまた違った表情を彫刻たちは

見せてくれますね。

午前中と夕方では外から入る光の関係で

またガラッと雰囲気が変わります。

杜の街1階は巨大なフードコート 。

何か飲んだり食べたり出来ます。

 

今回は映画か韓国ドラマのような出来事が

ありましたが、無事最後の会場まで漕ぎ着けました 。

久保極の万成石の彫刻
長いテーブルに作品が並べてある。

久保極の万成石の彫刻
光の感じで色も違って見える

万成石50の表現。

北は北海道から南は沖縄まで全国の

51人の彫刻家が 万成石を作品にしました。

様々な彫刻を是非見にいらしてください!


⒐1「金」〜⒐10「日」

11時〜18時「最終日は16時まで」

会場 杜の街プラザ  2F

岡山市北区下石井2丁目10ー8


2023年8月23日水曜日

万成石50の表現 

 

久保極の万成石の彫刻 気分爽快
天神文化プラザでの展示

 
 
天神文化プラザでの万成石50の表現始まりました。

昨日は殺人的な 暑さの中、沢山の方が

来場してくださりました。

会場はエアコンがよく効いていて

とても快適でした!

51もの彫刻がバランス良く展示され

それぞれ個性があり

同じ万成石でも作家により

全く違う表情を

見せてくれました。

万成石のピンクがとても

美しかったです。

 

 万成石50の表現

彫刻家51人による万成石の 彫刻たち

8・22(火)〜8・27(日)

9時半〜18時(最終日16時まで)
岡山県天神文化プラザ第2展示室
岡山市北区天神町8ー54

8・28(月)〜8・31(木)
11時〜18時(最終日16時まで)
岡アートギャラリー
岡山市中区浜2丁目2−28

9・1(金)〜9・10(日)
11時〜18時(最終日16時まで)
杜の街プラザ
岡山市北区下石井2丁目10−8
 
同じ内容で巡回します。
皆さん、岡山へ是非!!

 


久保極の万成石の彫刻 気分爽快
久保極の作品 気分爽快


久保極の万成石の彫刻 気分爽快
万成石 24×24×30cm