万成石 34×28×24
双晶は万成石の抽象彫刻。久しぶりのUPである。作品は一ヶ月にひとつかふたつのペースで出来ていると思う。UPが遅れるのはサイト制作者の怠慢のせいである。
3月11日以来、急に世界がひっくり返った。きれいな水も空気も安全な食べ物も当たり前にあるものではなくなってしまった。政府も東電も官僚も学者も信用出来ず、自分で情報を集めて自分で自分の身を守る世の中になった。いやはや。
そんな中で東京に住む友人から万成石のかけらを送ってほしいとのメールがあった。なんでも万成石がからだを活性化させて放射線汚染に対抗出来る?らしい。半信半疑でぶちぶちと文句を言う久保極にとりあえず万成石を手軽な大きさに割ってもらい、つめて郵パックで送る。こんなご時世なんでもありだもんね。
友人からさっそくメールがあり、万成石をお風呂に入れて入ったところびっくりするぐらいあたたまって汗が出たとのこと。ヘーと思い、家にある万成石のオブジェにもお花の剣山にもなるものがあったのでそれを入れてお風呂に入ってみた。すると汗が引かないぐらい暖まった。どちらかというと私はなかなか汗が出ないタイプなので少し驚く。
これってホルミシス効果(生物に対して通常有害な作用を示すものが、微量であれば逆に良い作用を示す生理的刺激作用)というものなのかな。万成石にはラジウムが含まれているので。
ただ科学の領域を越えて漠然と思うのは太古の昔から存在している『石』が今までどこにもなかった『かたち』を石で延々と作っている久保極にかなり好意的であるのではないかということだ。
だから世の中何が起きようと、久保極は石で彫刻を作り続けていられる。