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流星 大理石 13x14x12cm |
久保極の彫刻はあまりにたくさん作品があるので、いったいどれをアップしたか時にわからなくなる。で、なるべく
インスタと連動させてアップするようにしています。
さて、この前は映画を見てきた。
「新聞記者」も見たかったけれど、それではなくて1週間限定公開の「ラストタンゴ・イン・パリ」
私は日本で公開した時一度見ました。
色々取りざたされるけれど 、ベルトリッチ監督の最高傑作だと思う。
どうしてもまた、映画館で見たくて足を運んだ。
もう、40年以上前に見たので、だいぶ忘れていたし、当時はカットされていたシーンも多かったみたいで、また初めて見る感じだった。
1972年制作だが映画は古さを全く感じさせなかった。
マリア・シュナイダーの毛皮の襟のコートや花がついた帽子とか長いマフラーとかファッションがとても素敵だったし、古いパリの街並みが本当に魅力的。そして見た当時は、いい年をしたおっさんだと思っていたマーロン・ブランドが今見てみると若くて、結構男ざかりだったんだな、、、、、、
そしてこの映画はこの主演のふたりなくしては決して作れなかっただろう。
まだ若くて、多分訳も分からず体当たりで演じていたマリア・シュナイダーもすごかったし、男の悲哀を感じさせながらも、すこぶるセクシャルなこの役はマーロン・ブランド以外に演じるのは無理だったと思う。
あまりにも話題になった「バター」のシーンは久保極に言わせれば神父や司祭が男の子にしていたことを暗示しているそうだ。
イタリア人ならすぐ分かると言っていたけれど、本当かな?
だから、イタリアで上映禁止になったのかな。
ラストはあまりにも衝撃的。最初見たときは私は口をあんぐり開けていたと思う。
あのラストで、芸術かわいせつかなんてくだらない論争は一気に吹き飛んでしまうのだ。
機会があれば是非みてください。