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白大理石 17×18×23cm |
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流線型で中が抜けている |
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この角度が一番 |
彫刻家久保極の 抽象彫刻を 少しずつ紹介して いきます。 作品はすべて石で 大理石・御影石・ トラバーチンです。 幾何学のかたちで ひとつの石から 彫り抜いています。
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白大理石 17×18×23cm |
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流線型で中が抜けている |
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この角度が一番 |
あまりの暑さに更新をサボっていました!
インスタでは、完成からさかのぼって写真を
アップしていましたが、ブログでは
石から彫り抜く過程を載せていきます。
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少しずつ彫っていく |
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完璧な幾何学のかたちになる |
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手で磨いて完成 曲線星型幾何 |
久保極は頭の中でかたちが浮かぶらしい。
でも、果たしてそれが石、しかも丸彫りで
彫り抜くことが出来るのか、作ってみないと
わからないそうです。
石が持ち堪えられそうもない時は、かたちを
変化させてバランスをとる。
だから、かたちは最初考えたものとは
違いまったく別の展開になっていくことが
多々あるそうです。
幾何学のかたちで、なんでこのような
曲芸のようなものが作れるのか不思議に
思っていました。
多分、本人はまったく意識せずに
量子場に入り込んで制作している。
そして、自分だけが作り出せる幾何学の
かたちを石で表現したいだけなので
量子場はそれに応じるしかないのだと
最近は考えて います。
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異次元洞窟 白大理石 |
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Evolution 正面から |
Evolutionは一番最初に作った久保極のHPのトップの
画像に使ったこともありました。
もうそのHPは残っていませんがこの彫刻は
割と人気があった作品だと思います。
あの頃はまだ牧歌的な時代で、ネットもそんなに発達して
おらず石関係のサイトもあって、そこに投稿していたら
ニュージーランドのなんでも英語で俳句を作っている
おじさんとネット上で知り合いメールでやりとり
していたこともありました。
もちろん怪しい英語でですが。
そのおじさんはあなたの英語はそんなに悪くないと
書いてくれて英語の俳句をプレゼントしてくれた
こともあります。
あの人はどうなったのかなあ?
ふと、そんなことを思い出しました。
今ではなんでも恐ろしいスピードで進み、
そういうのどかなことはもうなくなってしまい
残念に思います。
Evolutionは台を除き、一つの大理石から彫り抜いたもの。
組み合わせたのではありません。
そしてそんなことをする彫刻家は久保極だけです。
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右から 26×26×47cm |
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左から |
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久保極 仕事場での制作風景 |
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大理石の作品を磨いているところ |
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ほぼ完成に近い大理石の彫刻 |
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屋根がある仕事場 |
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中は作品でギュウギュウ |
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仕事場の入口 自然がいっぱい |
なぜか不思議な縁で久保極には仕事場と
彫刻ができる環境が与えられています。
多分、日本では一番恵まれている
環境だと思います。
休憩時間には自分で豆を挽いて
コーヒーを入れます。
周りは自然で囲まれ、カラスやタヌキ
しかいません。
制作に没頭できるのです。
そして幾何学の法則で作品を作るので
永遠に違うかたちの作品を作り続けられます。
作品は、御影石、大理石、トラバーチンで
素材が違ったモノで同じかたちのものはあっても
あとは全て違うかたちです。
同じように見えても全て違います。
そして
「わしには著作権はいらんのや
だって、わししか作られへんのやから」
と本人が言う通り、誰にもコピーは不可能でしょう。
いつもギュウギュウにある彫刻を見て
不思議で仕方ありません。
一体何がこのようなことを久保極に
させているのかと。
その「意味」が わかるまでまだまだ
長い時間がかかりそうです。’