五芒星 大理石 17x17x4cm |
さて、映画を見てきた。
「グリーンブック」
今年のアカデミー賞受賞作品で、私の大好きなヴィゴ・モーテンセンが14キロも太って 下品なイタリア系の運転手兼ボディガードのトニー役を演じている。
モーテンセンはそのルックスが関係するのかもしれないが、いつもクールで知的な役ばかりなのに、今回はピザを二つ折りにして丸かじりしたり、ホットドッグの 早食い競争に出たり、下品な言葉や振る舞いをしたり、バイオレンスに走ったりという役。でも、そういう役を演じるのが楽しくてたまらないという雰囲気が出ていた。普段はモデルみたいなすらっとした体型なのに、一体どうやってぽっこりお腹を作ったのかとても気になるなあ。
映画ではピアニストのシャーリーが
「自分に教養があると思われたくて、全く理解もしていないのに音楽を聴きに来る上流階級の連中のために演奏する」と言っていたのが印象的。芸術家の孤独を表現していてとてもよかった。
アカデミーをもらったことでいろいろケチをつけられているみたいだけれど、どんな理由があれ、今、この映画が作れるアメリカにはやっぱり表現の自由があるのだなと思う。