ピンクオニックスのペンダントトップ 3.5x3.5x0.8cm |
21世紀の今、芸術家なんて生き物は絶滅危惧種としてほとんど存在していないのではないかな。よく見かけるのは「芸術家のように見える人」だけだと思う。
絶滅危惧種は常に存在の危機を迎える。数が少ないだけに生き延びるのは難しい。
煮ても焼いても食えない「芸術」なーーんてものを作っているのだ。それがどうした?と言われれば答えようがない。
この度は、さすがにもう芸術家なんてやっているのは不可能かと思われた。
でも、土壇場になって不思議なことに浮上した。
「石がわしをつかんで離さへんのや」
と久保極はいつも言っているが、時にそうとしか思えないことがある。
さて、このピンクオニックスのペンダントトップ。
銀婚式の記念として作ってもらったもの。薄く透けているのが実に美しい。同じようなものを作れる作家がいないかネットで探しまくったが、いなかった。
多分、オニックスでこの六角形を作ることができるのは世界中で久保極ただ一人だけ。何億年も生き延びている石が、ギリギリのところで芸術家として生きられるように久保極を守ってくれている気がする。
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