2013年11月25日月曜日

Pentagon Space

久保極の大理石の彫刻
Pentagon Space 大理石 φ25cm

今回は日本語の題名はなしにした。Pentagon spaceーなんとなく今の時代にマッチしたタイトルなのでそのまま英語の題名のみにする。五角形が複雑に浮かび上がる大理石の彫刻です。

さて、だんだん暗黒の時代に突入という最近の雲行きだが、そんなに悲観的にはなっていない。

人間、おもしろくないことなどいつまでも続けていられないのだ。おもしろくないことをいつまでも続けていられるのは、からだと精神が壊れているから、本当に素敵なことや美しいものがわからなくなったからだと思う。

TVを見るのをやめて散歩したり、音楽を聴いたりして、料理もきちんとしたものを自分で作っていると、本来あった人間の感覚がすこしずつ戻ってくる。

 時間も、以前より沢山あるようになってくるかもね。

そういう人たちが沢山増えたなら、今の国のあり方なんて簡単に変わると思う。

ひとりなら主観だけれどふたりなら客観なのだから。

家に彫刻があるなんてものすごく贅沢なことなんだなと、最近つくづく思っています。

2013年11月6日水曜日

罠 Net

久保極の大理石の彫刻
Net 大理石H20cm

罠は大理石の彫刻。一部が抜けているので罠だとしても逃げられる。英題はTrapではなくてNetとした。今の時代の感覚である。

ずっと久保極の彫刻は抽象彫刻としてきたがなんだか違っているような気がしてきた。特に英語でAbstract Stone Sculptureでググるとさらに違うような気がする。

キーワードでヒットするように作ってきたけれど、そのキーワード自体が時代遅れな代物だとしたら? 遠くをぐるぐる回ってきたのかなと愕然とした。

でもModen Art とかContenporaly Artとするのもなんだかなあ。

久保極のように高度な技術を持って自分が到達出来るところぎりぎりまで挑戦する芸術に新しい名前をつけたい。

そして同じような志を抱いた芸術家が後に続いて欲しいと心から思う。

もしもそのような芸術家が増えてきたならば、今世界にあふれている技術のひとかけらも無い売るだけのために作った『ゴミ』のようなアートが一掃されるだろう。

その時、世界が 少しは美しいものになっているのかなと思う。