2018年5月27日日曜日

ジャイロスコープ

ジャイロスコープ 大理石の彫刻
ジャイロスコープ 大理石 12φ
ジャイロスコープ(英語: gyroscope)とは、物体の角度(姿勢)や角速度あるいは角加速度を検出する計測器ないし装置。ジャイロと略されることもある(ジャイロセンサと呼ばれることもある) ウイキペディアより。

今回の大理石の作品名はジャイロスコープ。ジャイロスコープとは飛行機やロケットの速度を計算したりするのに使用されているらしい。

久保極の作品名としてはぴったりだと思う。今までの抽象彫刻ではなかったかたちをずっと作り続けているのだから。

さて、今回はグループ展のお知らせです。

JUNE-Untitled
6月5日(火)〜17日(日)11:00〜18:00(月休み)(最終日16:00)まで。


ギャラリー 勇斎
奈良市 西林町22
tel/fax 0742-31-1674

32名の気鋭の作家の作品が見れます。とても素敵なギャラリーです。
お近くにお立ち寄りの際は是非!!

2018年5月14日月曜日

番外編 青御影石のペンダント

青御影石のペンダント
青御影石のペンダント
これは彫刻作品とは少し違うので番外編とした。

私が持っているのはろう石で作ったBのペンダントだけだったが、この前、時間があったのか青御影石のペンダントを久保極が作ってくれた。
青御影石はブラジル産。とても高価な石だそうだ。石は小さな破片を使ったそうだ。青御影石は高価すぎて彫刻には不向きだそう。


とても硬い石なので、Bのようなアルファベットにはすることはできないらしい。円形ならやりやすいそうだが、そこはハイテク技術を持った彫刻家としては面白くないので四角にしたそうだ。なんでも真ん中の穴を開けるのが大変難しかったらしい。

青御影石のペンダント
紺色の革紐をつけた
手芸材料店で、紺色の革紐を買ってきてつけたらいい感じになった。

世界でたったひとつだけのペンダント。とても値段はつけられないでしょう。

2018年4月17日火曜日

妖精

妖精 久保極の万成石の彫刻
妖精 万成石 30x30x30
ハードな日々が続いている。まっなんのバックもないのに芸術家をしているから当然なのだけれど。

以前、今はもう亡くなられた彫刻家のSさんに久保極が
「まさか久保くん、本気で芸術家しようと思っているのではないだろうな」
と言われたことがあるそうだ。

Sさんは奥さんも子供もいられて、大学の先生をされていた。彫刻の仕事だけで妻子を養うなんてとんでもない話だ。それでも色々苦労されていたのかな。結構節制した生活をされていたように見えたけれど癌で亡くなられたので。

で、そのまさかをずっと久保極はしている。まさか、まさかやめるわけにはいかないでしょう。自分で決めて自分で選んだことだから。

まさかをしていて何年になったやら。

我が家はTVを見ることはなく、映画は映画館で見て、夜はたいてい音楽を聴きながら、お互い好きな本を読んでいる。この間読んでいた本は、私はジョン・ル・カレで久保極は広瀬隆だった。

他の家庭とは全く違うが、「まさか」の芸術家の家なのでそれが当たり前なのである。

空気のように映画や音楽や文学がモノを作って生きていくのには必要なのだから。