2020年4月29日水曜日

Rolling stone

Rolling stone 久保極の万成石の彫刻
Rolling stone 万成石 22x24x21cm
世界中が不透明で灰色の霧に覆われたようになってしまった。

これで18ヶ月後にもコロナウイルスワクチンが出来て強制接種されるようになったらご愛嬌だ。あたり!ピンポンというところかな。

と、これは書いてることがわかる人向けに書いただけです。

さてはて、あんなに楽しみにしていた007の新作も4月公開が11月になってしまった。まあ、ということは11月には映画館で映画が見れるということだろう。

11月には生活は元に戻るだろうけれど、もうコロナの前の生活には絶対戻らない。それだけは確実である。

だから、自粛の中でも、できることは、できるだけ無理してでもやっておいてください。

さてはて、Rolling stone。これは名前の通り、転がすと転がっていく彫刻である。
そして、転がる石には苔はつかない、、、、、、、
久保極の生き方そのものである。

2020年4月18日土曜日

あくび

あくび トラバーチン 13x14x12cm
これも一つの石から彫り抜いたもの。
トラバーチンでここまでエッジが立った彫刻はなかなかないと思う。
久保極だけのテクニックである。

さて、このところのコロナ騒動で空がとても綺麗になった。
夜の星空など、びっくりするぐらい透明で空気も澄んでいる。

この地球で一番不必要な「人類」なんてものが活動を少し停止しただけで、これだけ空が綺麗になるのだ。


あともう少し、人類が少なくなったら、どれだけ地球は美しくなるのだろうか。
たとえ、「爬虫類人類」でなくても、人類削減を考えても仕方ないなあと思う今日この頃である。

2020年4月4日土曜日

つむじ風

つむじ風
つむじ風 万成石 40x40x47cm
つむじ風のバックは万成山。ここで御影石が取れる。

久しぶりに、とてもめんどくさい本「ブラック・スワン」を読んだ。
私の脳みその許容量をはるかに超えていたので、読了した夜はむちゃくちゃ変な夢を見た。

今、世界で起こっていることはまさに「ブラック・スワン」。想定外の出来事。

そしてなんとなく、このレバノン人のナシーム・ニコラス・タレブみたいな人が
久保極の幾何学のかたちを理解できるのだなと思った。
未だに久保極の彫刻を理解できる人は、一人も現れていない。

幾何学のかたちだから、尽きることなく次から次へと新しいかたちを作ることができる。それも、石で。

そのことが根本的に理解できる人。そういう人といつか巡り合えるまで、世界で何があっても久保極は彫刻を作り続ける。

小さな島国の地方都市に住む彫刻家と、世界の頂点に立つ哲学者とは何億光年も遠く離れているがいつかはクロスすることもあるだろう。

そのことが楽しみである。